
一言で言うと、
渋谷区は、エリアによって洪水・内水・液状化のリスクが変わります。
渋谷川・古川流域では、近年、集中豪雨で内水氾濫の被害が頻発しています。2024年の7月・8月にはゲリラ豪雨で渋谷川・古川が急速に増水し、氾濫危険情報(警戒レベル4相当)が発表されました。
住む場所を決める前に、台地の上か川ぞいの谷底低地かをハザードマップで確認しておくのが、いちばんの備えになります。
渋谷区の防災リスク早見表
各市区の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。東京湾の津波は防潮堤内で比較的小さいため、荒川・多摩川などの「洪水」を主な水害リスクとして整理しています。同じ市区内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
渋谷区の地形と成り立ち
渋谷区は、淀橋台などの台地を、渋谷川・宇田川が刻む谷が入り組む地形です。渋谷駅は、複数の谷が集まる「谷底」に位置します。
松濤・広尾などの高台と、渋谷駅周辺・渋谷川ぞいの谷底低地とで、リスクが大きく変わります。
▲ 渋谷区周辺の空中写真。エリアによる地形の違いが見てとれます。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ
渋谷川・古川流域では、近年、集中豪雨で内水氾濫の被害が頻発しています。2024年の7月・8月にはゲリラ豪雨で渋谷川・古川が急速に増水し、氾濫危険情報(警戒レベル4相当)が発表されました。
渋谷区の洪水ハザードマップは、想定最大規模の降雨(時間最大153mm・24時間690mm)を想定し、渋谷駅周辺の谷底、宇田川遊歩道・明治通り沿いで1.0〜3.0mの浸水が想定されています。
※参考:渋谷区 洪水ハザードマップ。数字は各種資料をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
渋谷区のハザードマップの見方
渋谷区の洪水ハザードマップで、渋谷川・神田川流域の浸水想定を確認できます。渋谷駅周辺の地下空間(駅・地下街)の浸水リスクも指摘されています。
松濤・広尾など台地上は比較的安定とされます。渋谷駅周辺・渋谷川ぞいの谷底低地は、近年の急な増水の実績もふまえ、浸水想定を確かめておきましょう。
浸水のふかさや液状化のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 渋谷区周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・土砂災害・地形分類にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:渋谷区 洪水ハザードマップ/標高は地理院地図で確認できます。
渋谷区で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、渋谷区で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、川ぞいの低地・埋立地かで、洪水・液状化・内水のリスクが変わります。
市区の水害・液状化のハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
渋谷区で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/内閣府防災「災害に備えて」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は内閣府防災による)
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まとめ|渋谷区の防災は「自分の番地」で確認する

渋谷区は、台地の上か谷底の低地かでリスクが変わる街です。
だからこそ、住む場所を決める前に、市区のハザードマップで「自分が住む番地」がどんな地形かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。