
一言で言うと、
墨田区は、エリアによって洪水・内水・液状化のリスクが変わります。
関東大震災(1923年)では本所一帯が大火となり、旧陸軍の本所被服廠跡(現・横網町公園)に避難した多くの人が火災旋風で犠牲になったとされます。1910年(明治43年)の大水害でも、隅田川の決壊で本所一帯が浸水しました。
荒川・多摩川が氾濫した場合の浸水想定が大きいエリアなので、広域避難の考え方もあわせて確認しておくと安心です。
墨田区の防災リスク早見表
各市区の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。東京湾の津波は防潮堤内で比較的小さいため、荒川・多摩川などの「洪水」を主な水害リスクとして整理しています。同じ市区内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
墨田区の地形と成り立ち
墨田区は、全域が隅田川と荒川にはさまれた沖積低地にあります。区の大部分がゼロメートル地帯を含む低地で、台地はありません。
高台のような安全な場所が区内にほぼないため、大きな水害のときは、垂直避難だけでなく区外への広域避難が前提になる特徴的な区です。
▲ 墨田区周辺の空中写真。エリアによる地形の違いが見てとれます。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ
関東大震災(1923年)では本所一帯が大火となり、旧陸軍の本所被服廠跡(現・横網町公園)に避難した多くの人が火災旋風で犠牲になったとされます。1910年(明治43年)の大水害でも、隅田川の決壊で本所一帯が浸水しました。
荒川が氾濫した場合、区のほぼ全域が浸水し、北部では5m超の浸水が想定されています。墨田区は江東・足立・葛飾・江戸川区とともに「江東5区大規模水害対策協議会」を設置し、区外への広域避難を基本方針としています。
※参考:墨田区 水害ハザードマップ。数字は各種資料をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
墨田区のハザードマップの見方
墨田区の水害ハザードマップで、荒川氾濫時の浸水想定を確認できます。洪水・高潮・内水・液状化のいずれも、区の全域にわたって高めに想定されています。
台地の高台がほぼない区のため、大規模な水害を想定した「区外への広域避難」の考え方を、あらかじめ知っておくことが重要です。
浸水のふかさや液状化のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 墨田区周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・土砂災害・地形分類にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:墨田区 水害ハザードマップ/標高は地理院地図で確認できます。
墨田区で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、墨田区で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、川ぞいの低地・埋立地かで、洪水・液状化・内水のリスクが変わります。
市区の水害・液状化のハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
墨田区で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/内閣府防災「災害に備えて」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は内閣府防災による)
東京すまいラボおすすめ|まず備えたい防災3点
大地震や台風で断水・停電が広い範囲におよぶときには、「①持ち出し一式 ②水で作れる食料 ③電源」の3つを先に押さえておくと安心です。
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まとめ|墨田区の防災は「自分の番地」で確認する

墨田区は、台地か、ゼロメートル地帯の低地かでリスクが変わる街です。
だからこそ、住む場所を決める前に、市区のハザードマップで「自分が住む番地」がどんな地形かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。