
一言で言うと、
江戸川区は、エリアによって洪水・内水・液状化のリスクが変わります。
1947年のカスリーン台風では、氾濫流が最終的に江戸川区の新川堤防に達したとされます。関東大震災でも、下町低地として被害を受けたとされます。
荒川・多摩川が氾濫した場合の浸水想定が大きいエリアなので、広域避難の考え方もあわせて確認しておくと安心です。
江戸川区の防災リスク早見表
各市区の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。東京湾の津波は防潮堤内で比較的小さいため、荒川・多摩川などの「洪水」を主な水害リスクとして整理しています。同じ市区内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
江戸川区の地形と成り立ち
江戸川区は、荒川・江戸川・旧中川・新中川と東京湾に囲まれた東京低地にあり、陸域の約7割がゼロメートル地帯(満潮面より低い土地)とされます。台地はなく、南部の臨海町・葛西は埋立地です。
区の大半が低く平らな土地のため、洪水・内水・高潮・液状化のいずれも高い水準で想定されています。区は「浸水被害を受けやすい」と公式に注意を呼びかけています。
▲ 江戸川区周辺の空中写真。エリアによる地形の違いが見てとれます。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ
1947年のカスリーン台風では、氾濫流が最終的に江戸川区の新川堤防に達したとされます。関東大震災でも、下町低地として被害を受けたとされます。
江戸川区は、区の大半がゼロメートル地帯であることから、大規模水害時は区外への広域避難(分散避難)を公式に呼びかけています。垂直避難だけでは不十分な想定である点が特徴です。
※参考:江戸川区 水害ハザードマップ。数字は各種資料をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
江戸川区のハザードマップの見方
江戸川区は、水害ハザードマップ(2025年7月公表の第2版)で、降雨規模別の水害リスク、想定最大規模の浸水想定区域、液状化予測を確認できます。
区の大半がゼロメートル地帯のため、洪水・内水・高潮・液状化のいずれも高めとされます。大規模な水害を想定し、区外への広域避難の考え方もあわせて確認しておきましょう。南部の葛西・臨海町など埋立地は液状化にも注意が必要です。
浸水のふかさや液状化のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 江戸川区周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・土砂災害・地形分類にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:江戸川区 水害ハザードマップ/標高は地理院地図で確認できます。
江戸川区で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、江戸川区で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、川ぞいの低地・埋立地かで、洪水・液状化・内水のリスクが変わります。
市区の水害・液状化のハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
江戸川区で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/内閣府防災「災害に備えて」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は内閣府防災による)
東京すまいラボおすすめ|まず備えたい防災3点
大地震や台風で断水・停電が広い範囲におよぶときには、「①持ち出し一式 ②水で作れる食料 ③電源」の3つを先に押さえておくと安心です。
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まとめ|江戸川区の防災は「自分の番地」で確認する

江戸川区は、台地か、ゼロメートル地帯の低地かでリスクが変わる街です。
だからこそ、住む場所を決める前に、市区のハザードマップで「自分が住む番地」がどんな地形かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。